言葉は二層三層の意味を含む。
話している本人が意識するしないにかかわらず。

以下、引用です。
19世紀の小説家チャールズ・リードは、彼らを「笑わせて、泣かせて、待たせろ」と助言している。

そのころには、家庭用の大画面が映画とテレビを融合して、ひとつの大きな媒体を形作ると思われる。その一方で、家にいないとき、人々はiPadやiPhoneでストーリーを消費するから、ダイアローグはやはり重要だ。しかし、どちらの場合でも、映画館は消滅する。

好奇心は知識欲を駆り立てる──われわれの知性は、謎を解きたがり、質問に答えたがる。感情移入は人と結びつきたい思いを駆り立てる──われわれの感情は、他者との一体感を欲し、彼らの幸福を求める。人生の理性的な面と感情的な面が融け合うと、サスペンスが生まれる。サスペンスとは、簡単に言えば、感情移入で満たされた好奇心だ。

ぜったいに妥協しないことだ。よい書き手は完璧なものが見つかるまで自分の知識と想像力に磨きをかける。何度も書きなおしてひたすら改良を加え、台詞と台詞を突き合わせて、想像をふくらませる。口に出して言う。そしてまた書き留める。
窓の外をながめて空想にふけっても何も生まれない。すばらしい表現は紙に書いてこそ命が宿る。どんなにありふれた台詞でも、とにかく書き留めることだ。自分の想像が及ぶすべてを書き留めるといい。才能が目覚めて贈り物を授けてくれるのを待っていてはいけない。頭から絶えず思念を引き出して、紙上の現実世界に書き出すことで、完璧な表現を作る。それが書くということだ。


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