あらすじ。。。
初めて見る大都会ミラノに心を踊らせるロミオとアルフレド。
だが、彼等の行く先には苦難が待っていた。
煙突掃除夫として、それぞれ別の親方に買われた二人は離ればなれに。
再会の誓いをかわす二人だったが、果たしてその日はやってくるのだろうか。。。

ニキータ(石津彩)登場。非常に活発な、ボーイッシュな女の子だ。
一話だけの登場で終わらないような雰囲気をもっている。

冒頭、ミラノの中心地を通る馬車。御者が誰なのかはっきりと描かれていないが、もしや、死に神ルイニ(小村哲生)が、少年たちのためにここを通ってくれた?

ルイニの頭の中では、この子たちが永くは生きられないであろうことが分かっていた。
煙突掃除夫となった子供たちは、そのあまりに過酷で劣悪な労働環境ゆえに、若くして命を落としてしまうからだ。

せめてもの慰みにミラノ大聖堂でも拝ませてやろうか……ということだったのかも知れない。

少年たちの競りは酒場で行なわれる。
徹底的にモノ扱いされるロミオ(折笠愛)とアルフレド(藤田淑子)。
視聴者の怒りと同情心が煽られる。

いかにも根性のねじ曲がったシトロン親方(佐藤正治)。
親方連中の中でも、つまはじきにされているような男だ。
アルフレドが気骨(気概)のあるところを見せたら、そこが気に入ったのか、目をつける。

このへんの感覚を何と表現すれば良いのか難しい。
いじめてやるぜ、と言うのともちょっと違う。
征服欲をそそられた、というのが近いか。

酒屋の主人エミリオ(塩屋浩三)がまたさりげなくルイニの商売がスムーズに運ぶよう、助け船を出している。
ルイニが足許を見て、どんどん値をつり上げる。
不満たらたらの親方たち。
不穏な空気を見てとって、すかさず
「まあ、手締めの一杯で水に流そうや」
と、矛先を変えにかかる。
それにつけても酒の欲しさよ、という文字が、親方たちの顔に書いてあるのは先刻承知だ。

してみると、ルイニが取引場所に酒場を好むのも、ガス抜きまで見込んでのことなのかも。
酒さえ入ればこの世はパラダイスさと、とたんに上機嫌になる親方連中。
酒場主人とルイニのほうが一枚も二枚も上手だ。

ロミオとアルフレドは連絡先も聞かないまま別れてしまう。
かろうじて“誓い”だけはかわした。

この後、アルフレドは当分登場しない。
あえて描かないことで「シトロンという、血も涙もなさそうな親方にひどい仕打ちを受けているにちがいない……」
と、視聴者の不安を増幅させるという何とも心憎い演出だ。
わかっちゃいるけれど心配でたまらない。

そしてルイニも退場。
ナレーションの方(池田昌子)はルイニの出演を「最後」と言っておられるようだが、この後も出てきたような気がしないでもない。以前見たのが10年近く前のことなので、忘れてしまった。

なぜ、ナレーションを字面通りに受け取れないのかというと、この年はスポーツ中継などで、放映がつぶれてしまうということが頻繁にあり、総話数が何話になるのかはっきりしなかった。

したがってストーリーにも含みを持たせておく必要があった。
せっかく張っておいた伏線を捨てざるを得なかったり、あるいは逆に、膨らませようのないところを膨らませなければならなかったり、などの苦労があったと想像する。
関係者の皆さま、おつかれさまでした。。。
ロミオ「ぼくは……ぼくは言わないよ!さよならなんか」
アルフレド「……!」
ロミオ「また会おう……きっと」
アルフレド、うなずく。
アルフレド「誓おう!」
アルフレド、誓いの手を胸に置く。
アルフレド「ぼくたちはずっと、一緒だ。どんなに離れても!」
ロミオ「どんなに離れても……!」
ロミオも誓いの手を胸に置く。
茜色に染まる大聖堂をバックに、誓いの儀式をするふたり。
アルフレド、万感の思いで微笑む。
ロミオも胸を熱くして微笑む。
ロミオ「忘れない。今日は……ぼくたちの誓いの日だ……!」


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第07話「天使の住む家」 (1995/02/26)
絵コンテ・演出: 松川智充
作画監督: 大城勝 佐藤好春
脚本: 島田満

ロミオ: 折笠愛
アルフレド: 藤田淑子
ルイニ: 小村哲生
ニキータ: 石津彩
シトロン: 佐藤正治
エミリオ: 塩屋浩三
ナレーション: 池田昌子

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