あらすじ。。。
ビアンカ(岡村明美)はアルフレド(藤田淑子)の妹だった。
二人は裕福な家に生まれ育ち、幸せに暮らしていた。
ならば、なぜアルフレドはこれから煙突掃除夫になろうとしているのか?
それは数年前に起こった、恐ろしい事件(それが何であるかははっきりと示されない)が原因らしい。

アルフレドはロミオ(折笠愛)に、教師を目指していることを打ち明ける。
煙突掃除の仕事をしながら、勉強を続けるのだという。
ロミオはそんなアルフレドを眩しそうに見つめる。

“死に神”ルイニ(小村哲生)が目を覚ました。
さっそく、村から馬車を盗んできて、ミラノへ急ごうとするのだが……。

。。。“教育”は、『ロミオの青い空』の重要なテーマのひとつ。
世界には、学校へ通えない子供たちがまだまだ沢山いる。
他のエントリでも一度書いたが、脚本を担当された島田満先生は、
学校数が不足している国の子供たちがちゃんと教育を受けられるようにと、
ロミオの脚本を手造りし、その利益を支援団体に寄付されたという。
それを思うとき、アルフレドの言葉がいっそうの実感を伴って、こちらの胸に迫ってくる。

二人の少年が、勇気を振り絞り、ルイニに立ち向かう。
ルイニが恐ろしい顔でロミオを見た。
気もつぶれんばかりにおびえるロミオ。しかし、懸命にルイニをにらみつけ、勇気をふるって言う。
ロミオ「ぼくは、乗らない。盗んだ馬車なんか!」
激怒のルイニがロミオの肩をこづき、尻餅をつくロミオ。ルイニ、鞭を振り上げ、倒れたロミオにふるおうとする。 ロミオの懸命に見張った目がルイニを見上げる。その目に、ルイニが止まる。

アルフレドがかけよって、ロミオを抱き起こす。アルフレドの怒りは爆発していた。ルイニをにらみつける。
アルフレド「ぼくたちは、逃げることだってできた。でも、逃げなかった。なのにロミオを──!!」
ルイニ「……!」
アルフレド「ぼくはおまえを許さない」
アルフレドの渾身の勇気に、ルイニ、言葉をのむ。

ルイニに立ち向かうロミオとアルフレド。
その心情は微妙に違うようだ。
アルフレドの心中には、大人に対する軽蔑とあきらめが、すでに生まれている一方で、
ロミオはまだ、ルイニの心の奥深くに人間性、良心が残っていると信じたがっているように見える。
語りの声「死に神が何を考えているのか。ロミオには、わかりませんでした。でも、何かが──ほんの少し……死に神の心のなかで動いた。そんな気がしたのです」
ピッコロが先にぱっと荷台に乗り、トマトをかじりながら、ロミオとアルフレドを振り返る。
顔を見合わせるロミオとアルフレド。
ほんの少し微笑んで──

最後の一行が胸に染みる……。
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第06話「舟が沈む!! 嵐の中の友情」 (1995/02/19)
絵コンテ: 楠葉宏三
演出: 宮下新平
作画監督: 井上鋭 佐藤好春
脚本: 島田満

ロミオ: 折笠愛
アルフレド: 藤田淑子
ルイニ: 小村哲生
トニオ: 山下啓介
ナレーション: 池田昌子

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