あらすじ。。。
人買いどもからの脱走を企てる子供たち。
はたして上手くいくのか!?

。。。ロミオ(折笠愛)とアルフレド(藤田淑子)、そしてオコジョのピッコロと力を合わせて、リゾ(稲葉実)をやっつけるシーンに、テレビの前の子供たちはさぞ胸を躍らせたことだろう。

私は、バカで酒好きでだらしのないリゾを見ていると、鏡に映った自分を見ているような気分になってしまうので、身につまされたが。(笑)

「ルイニさん! ガキどもが逃げ出しやがった」
など、そこはかとない小物感が漂って、好きなセリフである。

ルイニ(小村哲生)は、嵐だというのに船を出すよう命令する。
この船というのが、子供たち全員はとても乗れそうもない代物。

ルイニはなぜこんな危なっかしい船で渡ろうとするのか。
リゾのように浅い考えでやっているのではない気がする。

沈むのであれば沈むがいいさ、というような虚無感を、この男には感じるのである。
人生をすでにあきらめているような投げやりさが、まっとうな道を歩む邪魔をしている。
博打なんかもかなり好きなはずだ。

人買いを生業としているのも、大金が欲しいからというよりは、子供がおびえたり、悲しんだりするのが見たいからなのではないかとさえ思ってしまう。

それでいて、逆境に負けない強い意志を持つ子供に、つねに巡り会いたがっている、そんな気にもまた、させられてしまうのである。
実に不思議な男だ。

今回も脚本集には素晴らしいフレーズが満載だ。
いくつかランダムに抜き出させていただいた。

(以下、脚本集より引用)
鼻で笑うように口元を歪めるルイニ。
さあて、どうしようか、と目を細くした。

上気した顔を見合わせる。
アルフレドは残ってくれたロミオに感謝し、ロミオはアルフレドの義侠心に感動している。
ロミオ「ダンテたちを……」
アルフレド「助けよう!」
信頼の目と目でうなずく二人。
走り出す。
階段が見えた。
ロミオ「あっちだ」

ムゼッタが厨房に向かう。あせったダンテが扉をあけ、少年たち、一気に飛び出そうとする。
しかし、あっ!と息をのむダンテ。
扉の向こうは『自由』ではなかった。
そこは単なる物入れだったのだ……!
凍り付く少年たちの顔……。

“扉の向こうは『自由』ではなかった”
ここまでくると、もう脚本というより……文学です。
しびれました。
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第05話「酒場での一夜」(1995/02/12)
絵コンテ・演出: 岩本保雄
作画監督: アベ正己
脚本: 島田満

ロミオ: 折笠愛
アルフレド: 藤田淑子
ルイニ: 小村哲生
ダンテ: 石村知子
ミカエル: 石川寛美
アントニオ: 高乃麗
リゾ: 稲葉実
ムゼッタ: 阿部道子

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