アマゾンカスタマーレビューをみると、少々混乱が生じているようだ。
合わない替え芯を買ってしまった人が、低評価をつけている。
なぜこんなことが起きているのかというと、パッケージが似ているためだ。

こちらがサラサクリップ、いわゆる普通のボールペン用の替え芯。



そして、下が3色ボールペンや2色ボール+シャーペンなど、多機能ペン用の替え芯。



一見するとまったく同じ商品のように見えるけれども、よくみると型番がちがう。
これでは間違って買う人が後を絶たないのも仕方がない。

「型番を確かめないのが悪い」と言われればそれまでだが。
じつは私も間違って買っちゃった(笑)。

返品するのも面倒だし、このさいだから3色ボールペンを買おうかと思ったが、ここは筋金入りの貧乏人根性を発揮して、なんとか工作して、サラサクリップでも使えるようにした。

やり方は簡単で、使い切ったサラサクリップ用の替え芯をニッパーでちょん切って、ボールペンの中に入れて接ぎ穂をするだけ。

替え芯の長さは、サラサクリップ用が
全長111.1mm

2色、3色用が
全長96.0mm

なので、
111.1mm - 96.0mm = 15.1mm

だいたい1.5センチくらい切り出して接ぎ穂すればよい計算になる。

割りばしや耳かきでも代用は利くと思うが、ひとつ注意するべきは、替え芯のクチをふさいでしまわないこと。
口を密閉してしまうとインクがうまく流れないようだ。

あとはスプリングをどっかから流用してくる。
サラサクリップのバネは太すぎて使えないので。

万年筆で有名なP社のボールペンに使われていたスプリングを転用、ようやく書けるようになった。
手塩にかけて育てた(?)だけあって、むしろ愛着がわくなあ。

さっそく検証に入る。

多機能ボールペン用の替え芯は、約1.5センチ短いだけでなく、径のほうも、サラサクリップの最大径「Φ6.1」に対して「Φ3.5」と、かなり細いので、インク量の少なさが気になるところ。

結果は以下の通り。

1本目 25.5枚 (400字詰め原稿用紙を使用)
2本目 23枚
3本目 26枚
4本目 25.5枚

平均25枚。
400字×25枚だから、替え芯1本でちょうど1万文字書ける計算になる。

気になるお値段のほうは、2017年3月23日現在、アマゾンで10本入りが417円。
(ただし対象商品を二千円以上一緒に購入した場合のみ送料無料となる)

1本あたり41.7円。
365本あたり15,221円。

今まで検証してきたサラサたちと較べてみる。

15,221円 サラサ多機能ペン用0.5 (今回検証)
21,353円 サラサクリップ0.4
37,960円 サラサクリップ1.0

※以上は、毎日1万文字ずつ書いた場合の、1年あたりの替え芯の費用。

なんと、見た目の小ささにもかかわらず、サラサ多機能ボールペン用の替え芯のほうがコスパが良かった。
これは意外。

いちおう、今まで検証した万年筆たちも加えて並べてみると……

1位 13,505円 カクノ万年筆(中字)
2位 15,221円 サラサ多機能ペン用0.5 (今回検証)
3位 21,353円 サラサクリップ0.4
4位 23,634円 ふでDEまんねん(万年筆・極太)
5位 37,960円 サラサクリップ1.0

この順位は、替え芯の価格が変われば簡単に入れ替わるものであることを、毎度ながらお断わりしておく。

はからずも検証するつもりのなかったものを検証したわけだが、けっこう有意義なデータが得られたので良かった。
こうなったら本家(?)のサラサクリップ0.5替え芯のコスパも検証しなければなるまい。

それにしても、素晴らしい性能を持つサラサシリーズが、思いもよらぬ理由で低評価レビューを招いているのはいかにも残念だ。

パッケージを変えるとか、なにか手を打たないと、買い間違えは後を絶たないと思われるが…。
メーカーさんとユーザーの友好関係が一日も早く復活することを願う。

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