「高校生の勉強法」出版から10年。最新の脳研究の成果を盛り込んでリニューアルされたのがこの本。発行は2011年12月。

同じ勉強をするのなら、効率の上がる方法でやるのが良いに決まっている。
そう思って購入した。
さすがに池谷氏の本には外れがない。

大切なのは予習よりも復習。とにかく復習。

予習 : 学習 : 復習
の理想的な比率は、池谷氏の感覚では

1/4 : 1 : 4

なのだそうだ。予習、ほとんどイミねーじゃん!
かといって、じゃあ同じところを毎日復習するのがベストなのかというと、それもまた違うと。
うーん、むずかしい。

やはりこういうのは達人に教わるのが一番だ。

(以下、引用です)
海馬の性質を考え、次のようなプランを提案したいと思います。
学習した翌日に、一回目
その一週間後に、二回目
二回目の復習から二週間後に、三回目
三回目の復習から一カ月後に、四回目
(中略)
逆に、これ以上に復習をたくさんする必要はないと思います。
(中略)
不要な復習に時間を割くのなら、ほかの勉強に時間を使った方がよいでしょう。

もしかしたら皆さんの中には、少しでもよい参考書はないかと、何冊も参考書を買って少しずつ使い試しをしている人がいるかもしれません。しかし私は、参考書の探索はよい趣味だとは思いません。
その理由は、まさに「復習」効果です。同じ科目でも、参考書が替われば、また一からその参考書を理解し直さなければなりません。復習効果はあくまでも同じ対象に対して現われるのです。これはとても重要なことですから、肝に銘じてください。

テストを受けるときの座る姿勢にも気をつけましょう。同じ作業をするのでも、背筋をピンと伸ばしてやるほうが猫背よりも自信が持てることが、実験から知られています。
とにかく大切なことは「自信」です。もちろん本当に自信がある人なんてそんなにいないはずです。でも実は、自信には確信や根拠はいらないのです。「自分はできるんだ!」とひたすら自己暗示をかけるのです。

歩くと海馬から自動的にシータ波が出ます。その結果、記憶力が高まります。歩くことは記憶力アップのスイッチになっているのです。

現実的な話をすれば、勉強を開始してから効果が現われ始めるまでに、どんなに早くても三カ月はかかることでしょう。
たとえば、夏休みを前に意気込みを新たにして、友人達が楽しそうに遊んでいる七、八月に、来る日も来る日も猛勉強を続けたとします。そして、休み明けの九月の実力テスト。本人は「これだけ勉強したのだから、きっと絶大な効果が現われるだろう」と自分の能力に期待することでしょう。しかし、点数は夏休み前とさほど変わらないことは十分にありえることです。当人はひどく落ち込んでしまうことでしょう。やる気をなくしてしまうかもしれません。
しかし、本書を通じて脳の性質を学んだ皆さんならば、むしろ「たった二カ月で効果が出る方がおかしい」と感じるでしょう。そして、さらに努力を続けられるはずです。



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