女子高生が無期懲役囚と手紙をやり取りしていろいろなことを教わるという本。
タイトルに「勉強法」と銘打たれているが、アマゾンでは「倫理学入門」「人生論・教訓」にカテゴライズされていることからお分かりになるように、その内容は多岐にわたっている。

ちなみにサブタイトルは、
「知的すぎる無期懲役囚から教わった99.99%の人がやらない成功法則」。

いまも服役中の美達大和(愛称=みたっちゃん)と、女子高生サヤカ(と弟のヒロキ)。
このいっぷう変わった交流は、母親が美達氏の著書を読んで、手紙を出したことが縁で始まったそうだ。
(ノンフィクションとは明示されていない)

その中身は、役に立つ情報が満載だ。
主なものをいくつか挙げると。。。

・ケンカに勝つ
・集中力をアップする
・視力を回復する
・足を速くする
・インナーマッスルを鍛える
・脚を細くする

などなど。

ケンカに勝つ方法を除いては、いずれも長期間の継続を必要とするものばかりなので、根性のある人でないとなかなか克服は難しいかも知れない。

本書は、読んだとたんにモチベーションが上がり、「よっしゃあああ! 今からがんばるぞっ!」となるようなものではない。

むしろ、「はあ〜、やっぱり地道に毎日やらないっとダメっすか…」となる。(少なくとも私はなった)

だがそれが当然という気もする。
1万人に1人しか成功しないということは、9999人は「普通」の人々で、ウルトラマンになれるのは1人…ということだ。
それほどに「継続」は、高いハードルなのだ。

美達大和氏のような「継続の権化」のような人でも、ときには挫けそうになるということが知れただけでも、本書を購入した価値はあった。

目標は夢の達成!…の前に、達成のための勉強を「継続」させること、まずはそこに意識を向けたい。

(以下、引用です)
サヤカさんは知っていますか? 時間には種類があることを。まず、時間の量から考えると
1. 1時間以上のまとまった時間
2. 30分程度の時間
3. 2,3分から10分未満の細切れの時間
となります。
(中略)
ポイントは、3の時間の使い方です。この時間を上手に使えば、2や1と同じような効果を発揮しますよ。
日頃の生活パターンや態度が、自分の本当の姿だということに気づいてください。

これからもヒロキくんが読めそうな本を送りますから、はじめだけでもパラパラと読んでみてください。ただし、少しでもおもしろくないと思ったら、絶対にそれ以上、読んではいけません。

しかし、将来頭角を現すのは、自分の目標に向かって、日々、着実に行動ができる人です。毎日何時間も机に向かえる、暗記や自分の勉強方法、時間の使い方を考え、ときには遊びたい気持も抑えて、己を律することのできる人だと思います。「できたらいいなあ……」ではなく、「やるんだ!」と決意している人たちです。

さて、ずばり友人をかばうためのウソはOKです。誰かを守る、かばう、相手を思いやるためのウソは「ウソも方便」といって、悪くありません。
(中略)
ウソでいけないのは、自分の得のためにつくウソ、本当に自分を守るためだけの「ごまかし」です。これはダメです。人間が腐ります。今、みたっちゃんの周りは99%そんなクズたちで、いやになります。ごまかす、だます、これはダメですね。

人間に大切なことは、頭のよさではなく、やり抜く、イヤなことでも決めたら続ける意志の強さです。これが重なると「根拠のある自信」になります。はじめから自信のある人はいませんし、できない理由や言いわけばかり考えていては、いつまで経っても変わりません。自信というものを、これから努力で身につけてください。いくらでもできることです。小さなことを重ねていく、そんなイメージを持ってください。

「大丈夫、覚えられる」
「私はできる、覚えてみせる」
このように脳に言い聞かせてください。脳は入力された情報を処理するときに、「仮説立証型」といって、「できると確信する」(「仮説を立てる」と称します)と、獲得した情報の中から効率的に回答を引き出そうと認知情報を処理する部位がフルに動きます。その結果として、「できるんだ!」と確信したことは必ずできるようになるのです。


美達 大和,山村 サヤカ,山村 ヒロキ 小学館 2016-07-06
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<追記>
イラストはゆうこさん。素晴らしすぎます!

動くな | ゆうこ [pixiv] http://www.pixiv.net/member_illust.php?mode=medium&illust_id=13492054



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