毒々しいメイクの下には、切れ者ビジネスマンの素顔があった。
まさか本書の中でベンジャミン・フランクリンの名にお目にかかれるとは。

メモれ!
酒は飲むな!
ドラッグはやるな!
カネは使うな!

とアニキ口調でビシビシ叱ってくれる感じが読んでいて気持ちがいい。

ニワトリを喰らえ!
女と見たら80過ぎでも声をかけろ!

…とはさすがに書いていなかったが…これは掘り出し物の一冊。
キッスというバンドを知らない人でも充分楽しめる内容となっている。

(以下、引用です)
「節約した1セントは儲けた1セント」と、ベンジャミン・フランクリンは言った。だがそれは少し違う。なぜだろう? 節約した1セントは儲けたカネの2セントに相当するからだ。
いいだろうか? 節約して手元に残った1セントは、すでにその分の税金を払っている。もし税率が最高の50%だったとすると、1セントを手元に残すためには、2セントを儲けなければならない。
内国債入庁という起業家の「パートナー」は、歩いている時も、寝ている時も、食事をしている時も起業家を離したりしない。起業家が稼ぐ1セントを内国債入庁は見張っていて、自分たちの割り前を要求する。

だからカネを残すコツは、生きていくのにどうしても必要なものだけを買うにとどめるということだ。
自分が稼いでいるお金より遥かに少ない金額で生活することだ。
私は今もそうしている。

もう少しプライベートの部分のアドバイスがある。「シラフ」でいろ。ドラッグも酒もダメだ。正気でなければ、勝てるはずがない。これは本当だ。どんなドラッグや酒でも、賢くなったり、足が速くなったり、自分をデカく見せたりなんてできない。また、一生食っていくためには結構なカネがいる。負け犬だってことがバレたら、クビになるかもしれないし、最悪牢屋に入れられるかもしれない。財産を失うことになる。自分にとっては重要かもしれない戯れ言を語りながら、恋人の真新しい靴にゲロを吐いても感心されることなんてない。
飲みすぎたら、神に与えられた肉体は動かず、翌日もトラックに轢かれたような気分のままだ。何をしていたか、どこにいたか、誰といっしょにいたのかすら思い出せないだろう。ドラッグでも酒でもはまったら、もう人生はそこでおしまいだ。

生まれつき賢い者がいる。早くして生まれた者もいるし、長生きする者もいるし、強い身体で生まれた者もいる。
この事実に気づいて理解したのなら、きみより賢くて、見た目も魅力的で、きみより若い人や経験を積んだ人に打ち勝つためには、時間をかけて熱心に仕事に取り組み、絶対諦めないことが重要なのが分かるだろう。

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