婚約者は大富豪の娘だった。
これはラッキー、と彼氏は喜ぶかと思ったら、そうでもない。
むしろ財閥の一員となるのが不満な様子。
「金持ち=悪い人」という考えが1930年代のアメリカにあったのかも知れない。

彼女には姉と弟がいて、この二人は父親に人生をスポイルされてしまった模様。
はたからは名家に見えても内情はガタガタ、ということのようだが、君臨しているパパがそんなに悪い人に見えない。
これは描き方に不足があるわけではなく、子供たちのほうにも問題があるということだろう。
弟はアル中。姉は大人になりきれていない。
親に虐げられたからこうなったんですと主張しつつ、実際にはその親に依存しているという状況。
特にキャサリン・ヘプバーン演じる姉の部屋は、ブランコ、人形、三輪車などがあり、成人を過ぎた女性に似つかわしくないものが散見され、観る者の心をさざめかせる。

婚約者役のケイリー・グラントは、そんなヘプバーンに徐々に惹かれていく。
全く予断を許さない展開となり、もはやハッピーエンドかバッドエンドかさえも予想できない。
結末は書かないけれど、個人的には意外な決着の付き方で、いい意味で裏切られた。

エドワード・ホートンとキャサリン・ヘプバーンらによる合唱が聴けたのも嬉しかった。


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