明日10月3日はジャネット・リー(1927-2004)の命日。
ということで『若草物語』を観賞した。

ジャネット・リーは4人姉妹の長女メグ役を好演。
しかしなんといっても圧巻は次女ジョーを演じるジューン・アリソン。

ツカミでいきなり転ぶのは確か『サウンド・オブ・ミュージック』のジュリー・アンドリュースもそうだった。

最近では、うちだけんじ監督作品『鍵泥棒のメソッド』で、香川照之が銭湯で見せてくれた“ジャンピング・まっ裸・まろび"も印象深い…とか言っている場合じゃない。

華麗に柵を跳び越えようとしたが、転んでしまい、雪まみれになったジョー。
ふと顔を上げ、自宅の窓をみると、他の3人が大喜びしている。

すると負けず嫌いのジョーは、わざわざもういちど外に出て再び柵越えにチャレンジ。
今後はみごとに着地!…と、最初の数分でこの姉妹の仲の良さとジョーのキャラクターがうまく表現されている。

ジョーはいろいろと面白い言葉づかいをしているようだ。
「おったまげた!」
という字幕のとき、ジョーは、
「クリストファー・コロンバス!」
と言っているように聞こえる。
ググってみたら以下のページが見つかった。

映画・英語 質問箱 - SCREENPLAY
“Christopher Columbus!" という表現についての質問です。 ...
“Christopher Columbus!" という表現についての質問です。

なるほど〜。
ジョーは作家になるだけあってボキャブラリーが豊富なのね。

この4姉妹の明るさ、仲の良さといったらない。
口げんかはしょっちゅうだけれど、結束は固く、まわりのいじわるや中傷のなんのその。
行動的なジョーを筆頭に、さまざまな問題にぶち当たっては乗り越えていく。

そんな暮らしがいつまでも続けばよいのだけれども、時は許してくれず、少女たちをレディに、妻に、母にと追い立てていく…。

幸せというのは心がけ次第で作り出せるもの、カネの有無など二の次なのだと、この作品は教えてくれる。
人の世が続くかぎり、いつまでも変わらないあるべき姿をけれん味なく描いた、思いやりのかたまりのような映画だ。

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関連リンク ;
「若草物語 青い鳥文庫」オルコット・著 | 藤田香のイラスト付きでとても読みやすい。



LITTLE WOMEN (1949) (allcinemaより一部転載)

監督:マービン・ルロイ
製作:マービン・ルロイ
原作:ルイザ・メイ・オルコット
脚本:アンドリュー・ソルト、ビクター・ヒアマン、サラ・Y・メイソン
撮影:ロバート・プランク、チャールズ・ショーンボーム
音楽:アドルフ・ドイッチ

出演:
ジューン・アリソン
マーガレット・オブライエン
エリザベス・テイラー
ピーター・ローフォード
ジャネット・リー
メアリー・アスター
C・オーブリー・スミス
ロッサノ・ブラッツィ