アニメ映画。
監督は宇田鋼之介。
原作は川口雅幸。

まずは何といっても背景美術が素晴らしかった。
見ているだけで森林浴気分にひたれるほど。
キャラクターもほどよくシンプルで、好印象。

もうすぐダムの底に沈んでしまう、昭和50年代のとある村にタイムスリップしてしまった少年のひと夏の物語。

多くの大人が心の底にもっている願望、
こんな少年時代を過ごしたかった───
が、奇をてらうことなく描き出される。

村祭り、川遊び、お寺、昆虫取り、浴衣の少女、花火、初恋、転校…。
ノスタルジィを喚起させうるものはすべて取りそろえてあります、という感じ。

音楽は松任谷正隆。
ということはユーミンの曲が流れるかも、と期待していたらちゃんとやってくれました。

しかも選曲が渋い。
アルバム「時のないホテル」から「水の影」とは!

ああ、わかった。
「ほたる」と「ホテル」とかけたわけですね、って違うか。

歌は井上水晶。
見どころのひとつでもある。
ここでキャラクターのタッチが変えられている。
それはいいのだが、オリジナルキャラとは別人に見えてしまうのが惜しい。

肝腎のほたるや、花火のシーンがCG感まる出しだったら興ざめだなあという一抹の不安も杞憂に終わった。

良作です。

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