昨日見た島津保次郎監督の『男性対女性』が良かったので、続けて同監督の『婚約三羽烏』を見てみた。
いやあ、最高!
こんなに味が良いのだったら、もっと早くに見るべきだった。

デパートに同期入社したイケメン3人組(佐野周二、佐分利信、上原謙)の恋愛もようを描いたお話。
ドロドロやネチネチがほとんどなく、じつに気持ちよく話が進む。
1937年といえば、日本はそんなに金持ちじゃなかったと思うのだけれど、この映画は心の豊かさに充ち満ちている。

オープニングは、三宅邦子が佐野周二を捨てるところから始まるので、けっこうシリアスな話かと思われたが、その後のデパートの面接で、主任の河村黎吉が女性客になりきる接客シミュレーションがほとんどコント仕立ての様相を呈してくる。
このあたりのさじ加減が絶妙で、日常と非日常のはざまを軽々と行き来するのが、見ていて気持ちが良い。

上原謙が、昼休みにデパートの屋上で発声練習をしていると、綺麗な歌声がそれに絡んでくる。
社長令嬢、高峰三枝子の登場だ。
なんとロマンチックな出会いのシーンだろう。
それにしても高峰三枝子さん、めちゃめちゃ歌がうまい!

島津保次郎監督、いいなあ。
『隣の八重ちゃん』見直さねば。

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『婚約三羽烏』 (allcinemaより一部転載)

監督&脚本:

島津保次郎

出演:

佐野周二
三宅邦子
飯田蝶子
上原謙
水島亮太郎
岡村文子
大塚君代
森川まさみ
青木しのぶ
佐分利信
小牧和子
高峰三枝子
葛城文子
斎藤達雄
河村黎吉
小林十九二
氷川澪子