監督=溝口健二、原作=川口松太郎、ヒロイン=山田五十鈴、と大物がそろっているわりには凡作…というウワサは耳に入っていた。
ウワサは本当だった。

でも良いところもないではない。

モノクロの陰翳が綺麗。
山田五十鈴が綺麗。

…まあこんなところか。

ストーリーは、娘が父の敵討ちをするというお話。

父親は殿様の護衛役をおおせつかっていたのだけれど、賊に襲われたときに刀がポッキリ折れちゃった。
それからいろいろあって、けっきょく父親は殺されてしまう。

これに責任を感じたのが刀鍛冶。
この男は山田五十鈴に惚れてもいる。
それはいいのだが、敵討ちのために作る刀がポキポキ折れるのだ。
よくまあ今まで刀鍛冶がつとまってきたなあというレベル。

そのうち遠くにいるはずの山田五十鈴が生き霊(?)となって現われ、一緒に刀を打ち始めるというとんでもない展開に。
これには目が点になってしまった。

まあ山田五十鈴の凜々しい殺陣が見られたし、「相づち」の語源が、刀鍛冶が交互に槌を打つことからきているのを知れたのは良かったかな。

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『名刀美女丸』(allcinemaより一部転載)

監督: 溝口健二
製作: マキノ正博
企画: 牧野満男
脚本: 川口松太郎
撮影: 三木滋人

出演:
花柳章太郎
山田五十鈴
大矢市次郎
柳永二郎
伊志井寛