やる気のないどら焼き屋(永瀬正敏)にバイトを申し込みに来た年配の婦人(樹木希林)。
年も年だし、手もちょっと不自由そうだし、いったんは断わるのだけれど、彼女が作ったサンプルのあんこがビックリするほど美味い!

…という感じで始まるこの映画。
見終わったあとには、ちょっと泣きたくなるようなほのぼのとした余韻に包まれた。

内田伽羅が好演。
樹木希林のお孫さんということのようだが、その存在感は肉親の七光りなどではない、本人自身が輝きを発していた。
将来に期待がもてそう。

出来合いのあんこを使ったどら焼きと、
あずきを一粒一粒丹念に選り分けるところから作るどら焼き。
どちらが美味しいかは言うまでもない。

けれども、それを実行できるかどうかは大変にむずかしい。
そのむずかしいところを、樹木希林扮するご婦人は、
職人的こだわりでもなく、金銭でもなく、「愛」でもって成し遂げている。
仕事とはかくあるべき。見習いたいと思う。

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あん DVD スタンダード・エディション
by カエレバ


キャスト [Wikipediaより一部転載]

徳江 - 樹木希林
千太郎 - 永瀬正敏
ワカナ - 内田伽羅
佳子 - 市原悦子
どら春のオーナー - 浅田美代子
ワカナの母 - 水野美紀
陽平 - 太賀
若人 - 兼松若人

スタッフ

監督・脚本 - 河瀬直美
原作 - ドリアン助川
撮影 - 穐山茂樹
照明 - 太田康裕
録音 - 森英司
美術 - 部谷京子
衣装 - 小林身和子
プロデューサー - 福嶋更一郎・澤田正道・大山義人
主題歌 - 秦基博「水彩の月」