限りなく反戦映画の香りがする戦意昂揚映画。
キャロル・リード監督、やる気が無かったんじゃなかろうか。
それとも、反戦の意を込めたかったけれど、軍の締め付けが厳しくてうまくいかなかったとか。
制作費は沢山もらえたのか、けっこう建物を壊している。
CGでは表現し得ない本物の迫力。
見どころはそんなところか。
これはあまりお薦めできません。

あらすじ(ネタバレあり)

戦争が始まり、徴兵で召集された男たちでごった返す駅。
酔った青年スタイナー(ジミー・ハンリー)も徴兵された一人。
誤って軍人の服に酒をこぼしてしまうが悪びれる様子もない。
スタイナーは運の悪いことに、その軍人フレッチャー(ウィリアム・ハートネル)の配下に割り振られることになる。

翌日からしごかれるスタイナーら八人の班員たち。
同じ班のロイド(ジェームズ・ドナルド)がフレッチャー軍曹の上司であるペリー少尉(デビッド・ニーブン)に直訴をする。
ペリー少尉は、それとなくフレッチャーに探りを入れるが、遺恨を抱いている様子はない。
しかし翌日からシゴキはさらに厳しさを増す。

酒保の売り子マージョリー(ルネ・アシャーソン)にお茶を誘われた八人組は、いそいそと彼女の家に出かけていく。
出迎えたのはマージョリーの彼氏。落胆する彼らだったが、母親のもてなしに癒やされる。
それ以後彼らは毎週日曜になると訪れ、風呂までいただくようになる。

いつものように彼らがくつろいでいると、突然ペリー少尉が訪ねてきた。
八人組が世話になっていることを知り、挨拶に来たのだ。
事情を知らない母親は
「あなたも鬼少尉にいじめられているの?」
と当の本人に聞いてしまう。
青くなる八人組。さんざんペリーの悪口を母親に吹き込んでいたのだ。
しかしペリー少尉が受け流したので、八人組は胸をなで下ろす。
この日を境に彼らは打ち解け合うようになる。
フレッチャー軍曹のシゴキも、八人組の思い過ごしであることが分かった。

ある夜、八人組の一人、パーソンズ(ヒュー・バーデン)が脱走未遂で捕まる。
妊娠中の妻が、悪徳業者の詐欺に悩まされていることを知り、いてもたってもいられなくなったのだ。
事情を知ったペリー少尉は、できる限りの寛大な処分を大佐に懇願する。

最初のうちは軍に対して否定的だった八人組も、徐々に誇りを持ち始めるようになる。
頑なに参加を拒んでいた演芸大会にも協力を惜しまず、班対抗の戦闘シミュレーションでもトップの成績を収めるようになった。

ある日、彼らに極秘任務が下る。
行き先を教えられぬまま輸送船に乗り込むが、途中で敵から砲撃を受け船は炎上。
すぐに駆逐艦が救助に来たため死亡者は出なかったものの、初の戦闘参加は叶わなかった。

1943年3月、彼らは中東に派遣される。
強引に軍の根城に定められたカフェの主人(ピーター・ユスティノフ)は不満タラタラの様子。
それでも徐々に協力する姿勢を見せはじめる。

夜、ただならぬ気配を感じたペリー少尉が闇の向こうに照明弾を打ち上げてみる。
まさにドイツ軍の歩兵隊がこちらに攻め入ろうとしているところだった。
一斉に銃撃を浴びせる英国陸軍。
敵は撃ち返してこなかったが、翌日から空陸両面からの攻撃が始まる。
空爆により破壊される町。こちらも大砲で応戦する。
そのときドイツ兵が一人、白旗をあげてこちらに向かってきた。
英国軍に降参を促しに来たのだ。
拒否すればこれから総攻撃を仕掛けるという。
英国軍の返事は「地獄へ落ちやがれ」
彼らは銃に刀剣を装着し、塹壕から這い出て、煙幕の向こうの敵軍に向かって歩いていくのだった。

参考リンク ;

最後の突撃(1944) : 作品情報 - 映画.com

最後の突撃 (1944年イギリス) - Vamos a matar! 〜戦争映画データベース〜 - Yahoo!ブログ
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The Way Ahead ( 映画.comより引用)

監督
キャロル・リード

脚色
エリック・アンブラー
ピーター・ユスティノフ

原作
エリック・アンブラー

製作
ノーマン・ウォーカー
ジョン・サトロ

撮影
ガイ・グリーン

キャスト
デビッド・ニーブン (ペリー少尉)
スタンリー・ホロウェイ (ブルワー)
ジェームズ・ドナルド (ロイド)
ジョン・ローリー (ルーク)
レスリー・ドワイヤー (ベック)
ヒュー・バーデン (パーソンズ)
ジミー・ハンリー (スタイナー)
レイモンド・ハントレー (ダベンポート)
レジナルド・テイト (トラスコット)
ウィリアム・ハートネル (フレッチャー軍曹)
ピーター・ユスティノフ (カフェの主人)
ルネ・アシャーソン (マージョリー)
ペネロープ・ダドリー=ウォード (ペリー夫人)

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