第7話 「どこなの?わたし達のひみつ基地!?」 (2012.3.18 ON-AIR)

あらすじ。。。

自分たちだけの秘密の場所を探しに行くことになった
星空みゆき(福圓美里)たち5人のプリキュアは、ふしぎ図書館に集合した。
そして、それぞれが秘密基地の候補を挙げてゆく。

まず一番手は、青木れいか(西村ちなみ)。
「人の一生は、重荷を負うて遠き道を行くが如し…」
が座右の銘らしい。みんなを富士山頂へといざなう。
しかし寒いのと強風が理由で却下される。

「もう、れいかちゃんったらダメダメ!」
と前振りもしっかりと、黄瀬やよい(金元寿子)は、
期待に応え、映画のセットにワープして大ひんしゅくを買う。

「まったく二人ともしょうがないな〜」
とお姉さんモードの緑川なお(井上麻里奈)。
ぬいぐるみ屋さんの店内で放課後ティータイムをおっ始め
店長さんに静かにぶちキレられる。もちろん却下。

「おっしゃあ! いよいよウチの出番やな」
と張り切る日野あかね(田野アサミ)が連れて行ったところは
動物園のゴリラハウス。命からがら脱出成功。

4人がボケ終わったところで、
最後に残ったみゆきは、むかし「赤毛のアン」に憧れて、
家の近くの森に素敵な場所を探しに行った話をする。
一同、そこにしようと盛り上がる。

しかし、その場所には先客がいた。
ままごとをしている幼女が二人と、それを木の上から見下ろす
バッドエンド王国の幹部ウルフルン(志村知幸)が。

たちまちバッドな気分に襲われる幼女二人。
みゆきたちはプリキュアに変身。

今週のアカンベェ(佐々木啓夫)は大木バージョン。
ものすごい怪力だ。しかし幼女たちの秘密の場所を
バッドエンド王国に明け渡すわけにはいかない。

キュアハッピーは、気合いを込めてプリキュア・ハッピーシャワーを放射。
見事にアカンベェを浄化した。

かくして幼女二人の心に平和が戻った。

みゆきたち5人は、秘密基地さがしを、このさい
本の扉にお任せしてみようということになった。
5人は奇しくも同じ願いを心に思い浮かべる。
「すごい楽しい秘密の場所を」と。

導かれた場所は元の場所、つまりふしぎ図書館だった。
そこでみゆきは気づく。
自分たちが楽しく過ごせたら、そこが素敵な秘密の場所なのだと。

ようやく獲得した秘密の場所、ふしぎ図書館に乾杯する5人なのであった。

脚本 : 山田由香
絵コンテ&演出 : 池田洋子
作画監督 : 稲上晃
美術監督 : 田中美紀

感想。。。

今回の脚本は実に素晴らしかったと思います。

いちばん感動したのは、みゆきたちが秘密基地さがしに
深い森の中に分け入っていく下りです。

そこでは幼女が二人、おままごとをして遊んでいました。
するとみゆきたち5人は、二人に気づかれぬよう、
そっと帰って行こうとするのです。

「今はもう、あの子たちの素敵な場所みたい」
「残念ですが、ほかを探しましょ」

幼女たちがままごとをしていたのは大木のふもとでした。
別に私有地ということでもないでしょうから、
明日以降、来てみて空いていたら、みゆきたちが使ったっていいわけです。

しかし、みゆきたちは二度とここを訪れないつもりのよう。
公園のベンチや、喫茶店のテーブルと何が違うというのでしょうか。

はじめは、世代交代という意味で、
あの場所を譲り渡したということなのかな、と思いました。

しかし、どうも違うようです。
というのは、もしあの場所にいたのがカップルだったら?
あるいは老人たちだったら?と考えると、それでもやはり、
みゆきたちは二度と訪れないでしょうから。

では、みゆきたちを「あの場所に私たちは立ち入ってはいけない」
そう思わせたものは何だったのか。

まずはっきり言えるのは、みゆきたちがあの場所を
“聖域視"しているということでしょう。
“聖域"が見つからず、東奔西走しているみゆきたちが、
他人の“聖域"を汚すはずがありません。

この場合、幼女たちに“聖域"という意識が(おそらく)ないことは
却ってポイントを高くしていると思います。

自分たちのかけがえのない時間を、5人のお姉さんたちが
類い希なるデリカシーを発揮して守ってあげたのだ、
ということを、当の幼女たちがまったく気づいていないところが
ますます泣けてきますね。

プリキュアとして激しく動くことによって、幼女たちの身を護るだけでなく、
普通のお姉さんでいるときも、じっと動かないことによって、幼女たちの時間と思い出を護る…
行動だけを見ると一見正反対でも、みゆきたちのマインドは
いつも同じ方向を向いていると言えそうです。

現代は(都会になればなるほど)何らかの椅子取りゲームに明け暮れています。
駐車場、電車の座席、試験、就職、etc...

アン・シャーリーとダイアナ・バリーが生きた時代ならまだしも
せちがらい今の世の中で、これほどまでに
繊細な心配りのできる女の子たちが登場する物語を
見せていただけるとは夢にも思っていませんでした。

他にも素晴らしいところは山ほどありますが、
長くなってしまいましたので、このへんで。
読んでいただきありがとうございました。

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主要キャスト

福圓美里 田野アサミ 金元寿子 井上麻里奈 西村ちなみ 大谷育江 志村知幸
佐々木啓夫 岩崎ひろし 冨永みーな 阪口大助 三ツ矢雄二

主要スタッフ

原作 - 東堂いづみ
企画 - 西出将之、三宅将典、清水慎治
シリーズディレクター - 大塚隆史
シリーズ構成 - 米村正二
キャラクターデザイン - 川村敏江
美術デザイン - 増田竜太郎
色彩設計 - 佐久間ヨシ子
音楽 - 高梨康治
編集 - 麻生芳弘
製作担当 - 額賀康彦
プロデューサー - 松下洋幸、佐々木礼子、梅澤淳稔、長谷川昌也
制作協力 - 東映
制作 - ABC、ADK、東映アニメーション

主題歌
オープニングテーマ「Let's go! スマイルプリキュア!」
作詞:六ツ見純代 作曲:高取ヒデアキ 編曲:籠島裕昌 歌:池田彩
エンディングテーマ「イェイ! イェイ! イェイ!」
作詞:実ノ里 作曲:高取ヒデアキ 編曲:斎藤悠弥 歌:吉田仁美 振り付け:前田健