マンガの中に登場する「百八竜」という組織が、偶然実在していたため
小池一夫先生が呼び出しを受けたという曰く付きの作品です。

「小池一夫伝説」(大西祥平・著)によると、
歓迎されはしたものの、さすがにその後は「百八竜」に
悪事を働かせるわけにもいかなかったということのようです。

小池一夫伝説 (映画秘宝COLLECTION)
大西 祥平
洋泉社
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たしかに後半、テイストが変わっていますね。
それにしても、日本のマンガが香港マフィアに
伝わっていたということも驚きです。

日本よりも外国で評価が高いと言われる
小池先生ならではのエピソードですね。

(以下、ネタバレしてます!)

Cryingフリーマン 1 (ビッグコミックス)
画家の日野絵霧(ひの・えむ)は、Mr.窯ことクライングフリーマンの殺人現場を
目撃したことがきっかけで、彼と情を通じ合う。元々、フリーマンは火野村窯
(ひのむら・よう)という陶芸家だったのだが、百八竜というチャイニーズ・マフィアに
後催眠をかけられ殺人マシーンとして生まれ変わったのだ。
麻薬ルート拡大をもくろむ百八竜はフリーマンを日本に送り込み、
敵対する日本の広域暴力団会長の殺害に成功。絵霧は、フリーマンの素性を知る
ただ一人の人間として、警察とヤクザの両方から追われることになる。

Cryingフリーマン 2 (ビッグコミックス)
フリーマンに会長を殺された、花山組組長のカミソリ竜二は、
自ら囮となりフリーマンへの復讐を企てる。竜二に素顔を見られているフリーマンは、
身分を偽り花山組内に潜入し、竜二を殺害。未亡人となった君江と、
その情夫であり刑事の新田は、これ以上かかわらないようフリーマンに釘を刺される。
フリーマンと絵霧は日本に永遠の別れを告げ、中国へ旅立つ。

Cryingフリーマン 3 (ビッグコミックス)
絵霧は、百八竜のテストに合格し、晴れてフリーマンの妻となる。
名前もフリーマンは竜太陽(ロンタイイアン)、日野絵霧は虎耆(フウチンラン)に。
しかし幹部の中には、日本人が次期首領になるのを好まない者たちがいた。
その一派の首謀者は、現首領の妻の孫にあたる白牙扇(ペーヤーサン)だった。
白牙扇は、フリーマンとの闘いに敗れるが、
その後フリーマンに心酔し、なくてはならない戦力となる。

Cryingフリーマン 4 (ビッグコミックス)
テロリスト集団「アフリカの牙」壊滅の依頼を受けた百八竜は、
彼らのハイジャック計画の情報を事前に入手し、そこから首謀者にたどり着こうと試みるが失敗。
その後、百八竜は多数決により、この仕事を降りることになるのだが、
今度は「アフリカの牙」側が百八竜を襲う。幹部全員を殺されたフリーマンは号泣、
かたく復讐を誓う。奇想天外な方法で首謀者の居場所を突きとめたフリーマン。
結局、両者痛み分けの形で、抗争は終結を見る。

Cryingフリーマン 5 (ビッグコミックス)
心ならずも、妖刀村正を手に入れたフリーマン。
この刀の所持者は、過去全員不慮の死を遂げたという。
愛する夫に災難が降りかかってはならないと、妻の虎耆が所有を申し出る。
その切実な思いが村正にも伝わったのか、奇異な出来事は鳴りをひそめるのだった。

Cryingフリーマン 6 (ビッグコミックス)
新たな敵が出現。身長2メートルを超すプロレスラー雄首冬獄(おしゅ・とうごく)。
フリーマンも覆面レスラーとなり、リング上で対決。
その影には台頭する新興宗教組織の存在があった…って、この辺から流れが変わってきた。
「小池一夫伝説」という本によると、連載途中で本物の香港マフィアから呼び出しがあったそうだ。
なんでも、登場する組織の名前がたまたま同じだったからだとか。何はともあれ、ご無事で良かったです。

Cryingフリーマン 7 (ビッグコミックス)
新興宗教組織は壊滅した。次なる敵はキッド・ナッパーズ。
娘夫婦と孫を誘拐された祖父からの依頼だ。
バックについているのはグリーンベレーの生き残りからなる私設軍隊。
「普通の生活を営むことができなくなったベトナム帰りのランボーたちを収容する病院さ」
とうそぶく指揮官。未だ鎮まらないアメリカの狂気がフリーマンを標的に選んだのだった。

Cryingフリーマン 8 (ビッグコミックス)
キッド・ナッパーズの首領はニーナ・ヘブンという女性だった。
ずっと以前からフリーマンに抱かれることを夢見ていたのだ。
しかし力づくで寝室に連れ込むことはできても、心まで手に入れることはできず、
エレクチオンしないフリーマンであった。かくして組織は壊滅。
次の敵は、金田一耕助を彷彿とさせる出で立ちの吟遊詩人。
どうみてもフリーマンに勝てそうにないが…?

Cryingフリーマン 9 (ビッグコミックス)
最終巻。見た目いかにも弱々しげな吟遊詩人は、案の定やられてしまった。
その次の相手は街の住人たち。おばさんがフリーマンにかなうはずもなく、あっけなくやられる。
…後半はちょっと残念な展開だったが、途中まではめちゃくちゃ面白かった。おおむね満足です。

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クライングフリーマン 1 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
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クライングフリーマン 2 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
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クライングフリーマン 3 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
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クライングフリーマン 4 (キングシリーズ 漫画スーパーワイド)
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