「賭博堕天録カイジ 和也編」7巻のアマゾンレビューを覗いてみたら、
カスタマーレビュー14件、星5つ満点中、平均2点という
非常にキビシイ評価でした。(2011年11月10日現在)

おおむね同意しますが、1巻はめちゃくちゃ面白いですよ!

それに、7巻が終わっても、まだカイジが
ゲームに参加していないですからね。
今後の巻き返しに期待したいと思います。
我らが福本先生ならきっとやってくれます!

賭博堕天録カイジ 和也編(1)
賭博堕天録カイジ 和也編(1) (ヤングマガジンコミックス)
恋人同士が強制的に短剣を突き刺し合うという極限ゲーム。
これがもし、ナチスがユダヤ人捕虜たちにやらせた
というような設定だったら、嫌悪感しか覚えないが、
そこはさすが福本先生、あらかじめ読者が
恋人同士に反感をもてるように仕込み済み。
そのおかげで読者は「もっと醜態をさらせ。本性を暴きあえ」
と安心して、普段もてあまし気味の偽悪性を存分に慰めることができる。

賭博堕天録カイジ 和也編(2)
賭博堕天録カイジ 和也編(2) (ヤングマガジンコミックス)
友達確認ゲームは、発想がとてもユニーク。
しかしその面白さは、ゲーム参加者がどういう読みを入れているかを、
傍観者があれこれと想像してはじめて面白がれるという類いのもの。
なので、マンガにするにはちとつらいか。
ずっと台詞やモノローグでの解説が入るのもしょうがない。
これと同じ発想のゲームは、劇場版「トリック」にも出てきたなあ。

賭博堕天録カイジ 和也編(3)
賭博堕天録カイジ 和也編(3) (ヤングマガジンコミックス)
ゲーム参加者たちの過去が面々と語られるが、さして必要ない気もする。
あと、カイジ感情移入しすぎ。映画のCMによくある、
試写会後のインタビューでボロ泣きしながら
「感動しました〜」っていうやつを思い出した。

賭博堕天録カイジ 和也編(4)
賭博堕天録カイジ 和也編(4) (ヤングマガジンコミックス)
ついに和也が反則技を繰り出す。ルール違反はたしかに萎えるが、
和也は胴元なので、それこそゲーム自体を無効にしてしまっても、
唯々諾々と従うしかない。まさに現実社会の縮図がここに表れている。
むしろ和也は全然優しいほう。それに読者の多くは、本心では
この3人がゲームをクリアできないほうを望んでいるのではないだろうか。

賭博堕天録カイジ 和也編(5)
賭博堕天録カイジ 和也編(5) (ヤングマガジンコミックス)
和也の恣意的操作により、3人のゲーム参加者は疑心暗鬼に捕らわれ始める。
ここまでやると「友情確認」というより、ウソの自白を引き出させようとする
警察と、自白するまで拘留され続ける無実の人のやり取りを見ているようだ。
それに、3人が本心で何を考えているのかを知るには、
彼らの表情を読み取るしか手だてがないわけで。
そうなると福本先生の画力ではちょうわなにをするやめr

賭博堕天録カイジ 和也編(6)
賭博堕天録カイジ 和也編(6) (ヤングマガジンコミックス)
いくら和也が、ウラ読みにウラ読みを重ねて
「今のは殺そうとした」「あれは悪意だった」と面白がってみせても、
ただの推測に過ぎない。しかも3人に悪意はない。
となれば、盛り上がりたくても盛り上がれないのは当然。
それよりもっと大きな問題は、読者がこの3人に
「助かって欲しい」と感情移入する根拠がほとんどないこと。
カイジは未だに見物席で騒いでいるだけだし。先行きに一抹の不安。

賭博堕天録カイジ 和也編(7)
賭博堕天録カイジ 和也編(7) (ヤンマガKCスペシャル)
相変わらず厳しい展開が続く。ゲームに参加している3人は、
カイジとまったく無関係だし、新キャラのわりには個性が薄いし、
ゲーム内容も駆け引きのいらないものだし、言ってしまえば
善人がただあたふたしているだけだし。唯一の長所は、
カイジの「じたっ・・じたっ・・」がいつもよりたくさん
見られるところくらいかなあ。でもまだまだ期待を持ち続けます。

↓ こちらは映画のレビューです。
『カイジ2 人生奪回ゲーム』| 福本伸行先生がノリノリでした。

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