一見、固い本のようで、中身は柔らかいです。

Perfume「ワンルーム・ディスコ」
かぐや姫「神田川」の歌詞を文章化したり
タレントブログを添削してみたりと、
とても取っつきやすい内容になっています。

それにしても、この本は冷や汗ものでした。
やってはいけないことばかりをやっていたんですね。
今までいかに伝わらない文章を書いて、
恥をさらしてきたかを思い知らされました。

例えば、「〜と思います」という表現。
文章の最後にこれをつけると、ただの感想に
なってしまってよくないと戒めています。

それは分かるのですが、どうしても断定を
ためらってしまう部分がぬぐいきれません。

もしかしたら日本人のDNAに「ボカシは美徳」
みたいなものが刷り込まれているのかも。
その類の語彙もどんどん増えていっています。

古くは「なんちゃって」から「みたいな?」
「〜的な」「〜じゃないですか」「〜かも」
「〜なくない?」 etc...

そういう意味ではバカボンのパパはつくづく
偉大だと思います(いやだからここで断定するのだ)

このブログもこれからは意識的に断定口調で
いこうかなあ、なんて思っちゃったりする、みたいな?
……って全然ダメじゃん!

(以下、引用)
「い」を使わずに書くーーー
べつに奇をてらったつもりはありません。
これは、語彙力を高めるためのトレーニングです。

決まった短い字数で書くということで言えば、
『朝日新聞』の投書欄「声」も、それぞれの
投書のタイトルを厳密に13字に決めてあります。

国語辞典の語釈を書くことは、必要十分な
内容の文を書くトレーニングになります。

「が」「て」を使って文を長く続けることは、
誰もがつい無意識に行ってしまいがちです。
それをやると、「句」と「句」のつながりが
不明確になり、分かりにくい文になります。
(中略)
「が」「て」の代わりに、
「あげく」「つかの間」「一方」「から」「ので」
など、その場その場で表現をくふうして、
前後の関係をはっきりさせなければなりません。

学生のレポートを読んでいると、
このように、最後に「思う」の来る文が、
たいへん多く目につきます。
(中略)
レポートや論文をはじめとする論理的な文章では、
筆者の感想を述べるのは避けるべきです。

学生のレポートの典型的な終わり方は、
文末を「〜たい」で結ぶものです。
まるでそういうルールでもあるかのように、
誰もが「〜たい」で終わりたがります。
(中略)
それまでいくら長く論じてきても、
この「〜たい」の一言で、
その文章は感想文ということになってしまいます。

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参考書籍 :

非論理的な人のための 論理的な文章の書き方入門 (ディスカバー携書)
飯間 浩明
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日本語練習帳 (岩波新書)
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筑摩書房サイトより転載
飯間 浩明 イイマ ヒロアキ
1967年生まれ。早稲田大学文学部博士課程単位取得。
早稲田大学非常勤講師(日本語教育研究センター、
メディアネットワークセンター)。
『三省堂国語辞典』編集委員。専門は日本語学。
辞書にまだ収録されていない現代語の収集・記述につとめる。
クイズやディベートを取り入れた独自の文章指導を10年続けている。
NHK「わかる国語 読み書きのツボ」企画監修を担当。
著書に、『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』(ディスカバー携書)、
『NHKわかる国語 読み書きのツボ』(MCプレス)、
『遊ぶ日本語 不思議な日本語』(岩波アクティブ新書)などがある。

目次
第1章 語彙力をつけるレッスン
(適切なことばを選ぼう―特定の音を使わずに書き換える
語感を意識しよう―和語と漢語とを互いに書き換える
むだのないことばを選ぼう―決まった字数で書き換える)

第2章 表現力をつけるレッスン
(誰の行為かをうまく表そう―主語を使わずに書き換える
独り合点を避けよう―必要十分な内容に書き換える
描写力をつけよう―視覚情報を文章に置き換える)

第3章 論理力をつけるレッスン
(前後の論理関係を考えよう―一続きの文に書き換える
客観的に書こう―感想を含まない文に書き換える
論理の型を知ろう―「だから型」を「なぜなら型」に書き換える)

まとめ 難解な文章を「伝わる」ように書き換える