「誰も教えてくれない人を動かす文章術」 齋藤孝・著

文章力……。ほしいですよねえ。
メールやツイッター、ミクシィなどでも
自分を自在に表現できたらどんなにいいでしょう。

なぜか齋藤孝先生の本って
読みたくなってしまうんですよね。
やっぱり文章が読みやすいし、ためになることが
必ず見つかるから、というのが大きいと思います。

それで今回ためになったのは
「最後の一行をまず決めろ」ということ。
これはたしか超有名小説家さんがインタビューで
同じことを仰っていました。

要するに、何も考えずにとりあえず
ダラダラとタイピングし始めずに、
ちゃんと考えてから書けってことで、
とっても耳が痛いです。

あと、新聞の切り抜きって面白いですね。
そのまま日記にもなりますし。
これのハイグレード版を、たしか作詞家の
阿久悠先生が続けていらしたはずです。

私もやってみようかなあ。
せっかく新聞とっているんだし。
ほとんどがスポーツと芸能の記事になりそう(汗)

(以下、引用)

有無を言わせず、一週間に一本のエッセイを
学生に課すようにしました。
数週間すると劇的な変化が彼らにおとずれました。
(…)そうなのです。
「書く生活」と「書かない生活」とでは、
暮らし方、ものの見方に差が出てくるのです。

私は、ものの見方を変える文章こそが、
意味のある文章だと思っています。
単に書かれた情報の一部を受け取るのではなく、
その文章を読んだおかげで、
何かがインスパイアされる文章。

私も学生によく聞きます。
「なんか、コメントないの、なんかアイディアとか
感想とかあるんじゃない」と。
そのとき彼らに、「別に」、「普通です」、
「今は特にありません」、「今考えています」
などと返答することを私は許していません。
「一生言うな」と念押ししています。

最初から腰の引けたような、毒にも薬にも
ならない文章を書いてはいけません。

私が勧める一番簡単な訓練法は、
大学の先生やテレビニュースの解説者の
まとまった話をメモを取りながら聞き、
その後でそれを文章にまとめるという作業です。

かつて孔子は、「述べて作らず」、
つまり「自分は創作はしない」
という言葉を残しました。
孔子は、自分自身の感覚とは
九割以上が過去のものの継承なんだ、
ということを知っていたのです。

まず、一番重要な段取りをしましょう。
「最後の文章を決める」ことです。

タイトルで大切なのは、
そこで一気に読者の心をつかむということです。
そのためには、ゴールに対する
疑問文の形にすることをお勧めします。

今の日本人は「言いたいことはあるけれど、
それを曖昧にしている」のではなく、
「言いたいこと自体がなくなってきた」
状態なのです。

「ここでこれを持ってきますか!?」という
驚きが読み手にとっての快感になるのです。
私はこれを「牽強付会力」と呼んでいます。

春風亭昇太師匠の落語に
「花粉寿司」という演目があります。(…)
これはものすごい想像力が発揮された例です。
そして、昇太さんは「寿司職人」と
「花粉症」というズレた状況設定を創って、
自分の想像力を刺激したのです。

「生意気さ」というものは意外に重要なのです。
「好きだ」という感情があって、
その上で「生意気さ」というものが重要なのです。

「この本から"ひとセリフ"いただこう」という
くらいの気持ちでページをめくることが必要です。
そういう感覚で読書をすると、読むスピードが
速くなるという特典もついてきます。

書くという行為はすべて、他人とは違う角度を
つけることであると言ってもいい。

「新聞の中から記事を一つ切り抜け」
という課題を出せば、学生は新聞を
一面から最終面まで全部見ます。(…)
そこから記事を一つ選んで
毎日切り抜いていくということは、否応なく
自分のアンテナを意識することになります。

出世したいのならば、上司からのメールには、
もう反射的に「よろこんで! 精神」で返すべきで、
もはやメール上の口癖にしてもいいくらいです。

文章を読む際に、次の三つのポイントに
気をつけるとうまくいきます。
「この人は『これとこれが違う』ということを言いたいんだな」、
「『これとこれが実は同じ』ということを言いたいんだな」、
「この人は『これがどうすごいのか』、
そのポイントを言っているだけなんだな」
という三点です。

一人弁証法は、実は小論文を書くときにも
展開を推し進める推進力になります。(…)
単純に言うと、あなた自身が「クレーマー」となって、
自分の書いた意見に"上手に"クレームをつけていくのです。

文章においては、凡庸さは恥です。

章立てを考えず、とりあえず書き始めるというのは
海図なき航海のようなものです。
最初に章立てを考える癖をつけることは非常に大事です。

文章力とは、この世を生きる力である。

目次 (紀伊國屋書店BookWebより転載)
プロローグ 人を動かす書く技術
第1章 「書く」ことで生活が劇的にチェンジする―エッセイからはじめる書く技術
第2章 まずゴールを決める―「書く」ことで世界観がガラリと変化する
第3章 ビジネスの文書力―稟議書・報告書・企画書・始末書・謝罪文の書き方
第4章 学生のための文章術―感想文・小論文・自己アピール文の書き方
第5章 メールは余力を残すな―おトク感を演出できる最高のツール
第6章 評価されるワンランク上の文章力―視点の身につけ方、読書力、文章の思考法


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参考エントリ: 厳選!「『人を動かす文章術』」の超簡単な活用法8個:マインドマップ的読書感想文

あとがき。。。
今日はシネマイレージ予約をせずに
映画館に行きました。
TOHOシネマズは全席指定なので、
カウンターで観たい映画のタイトルを告げると、
座席表を見せてくれます。普通は
「どのあたりの席がよろしいでしょうか?」
と聞かれるのですけれど、私は
とある理由からいつもX列を取るんですね。
スタッフの方がそのことを覚えていてくれて、
私の顔を見るなり
「X列は今のところ全部空いていますよ」。
これには思わず爆笑。
ますますTOHOシネマズが好きになりました。