勝負師の真髄とは?
≪野球にはすべて必然的な理屈がある≫
不敗の戦略を知る男の謎を徹底追求! (帯より)

無口。無愛想。孤高。愛妻家。
そして、野球と勝負の天才。
沈没寸前の日本球界の中で、ただ一人気になる男、落合博満。
名うてのプロ野球者が読み解く「オレ流」のすべて。
(カバー折り返しより)

江夏豊
(1981年のシーズンオフ、落合と麻雀をしていたとき)
「『なんで江夏さん、(当たり牌が)わかるの』と言う。
『わかるよ。麻雀と野球は同じで、一球一球追っかけたら楽に読める。
ピッチャーにとって一番嫌なのは、ある一球をずっと待たれることや』
(中略)
次の年は、なにか自分で考えたんでしょうね。
図々しくなって、三冠王とった」

うーん、深いです。
ただ、江夏なら、落合が待っている「ある一球」が
読めたとしても、あえてそこに投げていたでしょう。

ねじめ正一
「テレビ朝日やTBSで解説をやっていて、
とても刺激的で面白かったのですけれども、
采配や選手のプレイにズバズバ悪口を言うので、
苦情電話もかなり多かったようですね。

監督やコーチになることを考えていれば、
普通、もう少し遠慮するものですが、
歯に衣着せず、とても偉そうでした」

赤瀬川原平
「サービスはしないでしょうね。
落合がもし、『なんでも鑑定団』に骨董商として出演したら、
にべもなく値付けして終わりでしょう」

かえって人気が出そうです。

富士眞奈美
「落合さんが現役最後の頃、長嶋(茂雄)さんが監督して
日本シリーズに出て、オリックスとやったでしょう。
(中略)
3番の松井(秀喜)がバッターボックスに立つ前、
4番の落合さんが必ずそばに行って、
お尻をポンポンと叩いて二言、三言言うの。
『怒りの荒野』でジュリアーノ・ジェンマの
師匠役をやっていたリー・バン・クリーフそっくり」

家族ぐるみのおつきあいをなさっている富士眞奈美さん。
さすが、たとえが優雅です。

高橋春男
「落合さんは、映画が好きだったんだ。
高校時代、年100本ぐらい見ていて、
『マイ・フェア・レディ』なんかもう、
英語の歌詞を全部覚えていたらしい」

「変人」じゃなく、「才人」じゃないですか!

豊田泰光
「いや、みんなに挨拶していないから、落合は。
どんな人にもそうしているわけで、だから
『礼儀知らず』というレッテルがつく。
そうなれば、天下御免です。

オレにしたって、挨拶をしてもらいたいと思ったことはないし、
逆に、○○なんかには挨拶をされたくもないよ」

○○の部分は自主規制させていただきました。
(ヒント: 奥さん、怖そうな方です。
サッチ・・・あいや、察してください)

投げる前から打たれたらどうしようと考えてる。
自分の中に恐怖心のある選手は使えない。
ーーー 落合博満

落合語録も満載、ファンなら必携の1冊です。

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「落合博満 変人の研究」 ねじめ 正一
【目次】

落合伝説 - 序にかえて

第1章 落合の歯ごたえ、落合の美味さ、落合の苦み;

第2章 落合が変貌した日 江夏豊

第3章 目利きする“自由生活者" 赤瀬川原平

第4章 オレはまだ許さん! 豊田泰光

第5章 落合家のヒミツ 冨士眞奈美 / 高橋春男

第6章 落合監督の日本人野球

第7章 カミソリ一枚野球の醍醐味

第8章 天使の継承者

あとがき

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【著者略歴】 ねじめ正一 (ねじめ・しょういち)

作家、詩人。1948年6月16日、東京生まれ。
青山学院大学経済学部中退。
1981年処女詩集『ふ』で詩壇の芥川賞といわれる「H氏賞」を受賞。
89年、初めて手がけた小説『高円寺純情商店街』で直木賞受賞。
熱狂的な長嶋茂雄信者として知られ、
『落合博満 変人の研究』で落合博満をその後継者とおもいっきり解いた。
『熊谷突撃商店』『眼鏡屋直次郎』
『天使の相棒』『荒地の恋』『ひゃくえんだま』等著書多数。
(本データは、2008年4月20日発行当時のものです)