このように、何か物事を見る場合に、
強く明瞭に記憶に留めようと思ったら、
視野を広角度に保つというのは、
絶対に必要なことなのです。

映画は、テレビより、大スクリーンで観たほうが
記憶に定着しやすいそうです。
集中度も格段にちがいます。

ひとたび速読術をマスターしたら、
どんなジャンルの本でも速読できると
誤解している人がいますが、それは間違いです。
理解できない内容の文章は速読できません。

てっきり、何でも速く読めると思っていました。

「じゃあ未知の分野の資格をとるときとか
全然使えないじゃん」
そんなあなたとわたしに朗報です。

基本単語のチャンキング教材を作成するのが、
速読記憶術の早道。

チャンキングとは
「文字群・単語群などのかたまり」
のことです。

その分野の書籍の索引などを拡大コピーしたものを、
参考書などの繰り返し読みの前にざっと目を通し、
日常的にチャンキングの練習をしておきます。

そうすると、200〜500の基本単語に関しては、
間違いなく見た瞬間に文字全体を把握することができます。

結果的には、膨大な時間の節約ができるということです。

次に、著者は「記憶術の逆説」を唱えます。

そこで私が採った苦手克服法は薄い参考書を選ぶのではなく、
完全に正反対のべらぼうに厚い参考書ーーー
いえ、参考書どころか中央公論社の「世界の歴史」全30巻を
読破することでした。(中略)

「書かれている情報量が多いほど覚えやすい」という、
記憶術の神髄"に開眼したのが
正にこの時だといってよいでしょう。

一見、うすい参考書のほうが覚えやすそうですが、
項目が連鎖されてなくブツ切り状態のため
かえって記憶が定着しにくいのだそうです。

とにかく書かれている内容をイメージ化する。
頭の中で映画を映し出しながら読みましょう。

ですから英単語の暗記作業も紙に書きつけるよりは、
ワープロやパソコンで打ったほうがいいのです。

「パソコンで打つより、手書きのほうがよい」という話は
よく聞きますが、その逆というのは・・・
少なくともぼくは初めてそういう意見を目にしました。
ぼくは“パソコン派"なのでちょっとうれしいです。

とはいえ「英単語の暗記作業も」となっていますから、
すべてにおいて手書きがダメというわけではないでしょう。
漢字の暗記などには手書きのほうが向いていそうです。

私は、プロの小説家として
30年以上のキャリアがありますが、
たいして才能に恵まれているわけでもない私が
ここまでやってこられた理由は、ひとえに
「執筆量がゼロの日を、絶対に作らない」
を信条にしてきたからです。

またまたそんなご謙遜を。
でも「才能のせいにするな」ということですね。

世の中の大部分の分野において、最終的に勝つのは
才能がある人ではありません。
絶対に諦めない人が勝つのです。

はい。継続します。
今日からゼロの日をつくりません。
おかげでモチベーションがあがりました。
ありがとうございます!

      目次
序章 一分・一秒を争うあなたの学習効果が大幅にアップする!
01 高学歴・高資格という日本社会のハードル
02 能力アップの最大ポイント=チャンキング
03 脳もトレーニングによって鍛えられる
1章 速読すれば記憶力も増す
01 頭のよさと思われているのは単なる記憶力
02 速読術に対する、ごく一般的な誤解
03 “視手"を使う読み方を覚えよう
04 視野に関して気づかれていない常識の落とし穴
05 広角度視野で読書するには、どうすればよいか
06 文字に対する見方を根底から変える
2章 速読記憶術への道を歩もう
01 ステップを踏んで能力を段階的に伸ばす
02 ほんの少し、本の読み方を変えてみよう
03 大脳を活性化させるためにやるべきこと
04 あなたの身近な場所に大脳活性化の教材が!
3章 大脳を活性化し、記憶力を高める
01 今こそ小脳の時代から、大脳の時代へ
02 直列処理から並列処理へ、大脳のスイッチを切り替える
03 並列処理から映像記憶へ
4章 記憶力強化から、記憶術へ
01 単純な記憶力強化から、系統立った記憶術への道
02 イメージを糊として用いて情報を貼り合わせる
03 正しい方法によって鍛えられ、記憶術によって昇華する
04 理解不能な文章をどうやって記憶するか
5章 就職試験、各種資格試験のための速読記憶術
01 どうやって一般常識問題に取り組むか
02 潜在能力を引き伸ばすための基本原理
03 実戦、資格試験対策の記憶術へ
04 記憶術マスターへ秘訣は無理をしないこと


速読記憶術―1分1秒を争うあなたの学習効果が大幅にアップ!

【著者略歴】 若桜木虔(わかさき・けん)

1947年、静岡県生まれ。
東京大学大学院博士課程修了。
読売文化センター町田、NHK文化センター町田にて
小説家養成講座の講師を務め、
17名の生徒をプロデビューさせている。

Thank You For Click